Room2
【 Kei Suzuki solo exhibition 】
鈴木圭 “ A tale of The 13th city ”
2025.4.11(Fri) - 4.26(Sat)
Close : 日・月・火曜 / Sun, Mon, Tue
12:00-19:00 最終日17:00まで / The last day until 17:00
*レセプションパーティーはございません。

" Bibi is going to The 13th city " oil, gofun on canvas 45.5×38 cm 2025

s+arts(スプラスアーツ)より、鈴木圭 個展「A tale of The 13th city」の開催をお知らせいたします。

鈴木圭は、展示毎に独自の物語を作り、その中で繰り広げられる場面を作品に描きます。自身の名前から連想された性別によって作品の解釈が変わるという経験から、なぜ性別によって見方が変わるのかということに興味を持ち、女性表象や女性が置かれている問題を物語に織り交ぜて制作することで、画一的なバイアスで見られることへの抵抗を試みている作家です。油絵に胡粉を混ぜることにより、時(歴史)が刻まれた壁画のような描写が特徴的な鈴木の作品は、暦の設定から登場人物の性格や背景等、細かい部分にまでこだわりが散りばめられ、様々な角度から現代社会に対する問題提起を内包しています。

これまで鈴木は、主に女性の権利をコンセプトに作品を制作してきましたが、近年では、個人の経験に基づいたものから発想を得て制作に取り組む作品も度々見られるようになりました。数年前に自身の家を構えてから、生活基盤の労働条件が切実になり、非正規労働の問題を痛感していると話します。本展「AtaleofThe13thcity」でも、生活、労働、未婚や自活など、自身を取り巻く状況を踏まえて考察し、制作テーマとしている「自分とは何か」を追求します。

「今回の展示では知らない街に移り住んで働きながら暮らす女性を描きました。
彼女の名前はBibi、以前の展示“hithere”の登場人物です。
家、労働は暮らしにおいて必要不可欠なものですが生活水準を上げるどころか保つことの難しさを感じています。
また少子化が進み、子供を持たず一人で生きることへの視線がどう変わっていくのか関心があります。」---鈴木圭

宇宙にある惑星を舞台に物語が繰り広げられた2022年個展“hithere”では、個人の揺らぎを中心に、遠く離れた惑星で暮らす非正規労働の女性たちが自己を愛する権利について模索し、思い思いのメッセージを綴りました。今回は、その中の女性の1人Bibiが、惑星での労働から戻った後の生活についてクローズアップします。何度移住を経験していたとしても、新天地ではいつも少し不安があります。そのニュアンスを含め、本展ではThe13thcity(13番目の街)と設定いたしました。

目まぐるしく変化する昨今の社会情勢の中、戦争や物価高騰など、世の中は生き難い要素が溢れているようです。それでも前進して生きていくために、独自の見解と世界観を持って問題を取り上げ、制作を続けています。これを機に、鈴木圭の新作展をぜひご高覧ください。


鈴木 圭 Kei Suzuki
1983  東京生まれ
2012  多摩美術大学造形表現学部造形学科卒業

個展
2025 「A tale of The 13th city」s+arts (東京)
2024 「A tale of Iris garden apartment」JXJ Books Gallery(台湾)
「永遠の魂」s+arts (東京)
2023 「眠たいイカリ」ASAGI ARTS(東京)
「knife」s+arts (東京)
2022 「雨の日に見る夢」 K.Itoya(東京)
「hi there」s+arts (東京)
2021 「共鳴するわたしたちの物語」 s+arts (東京)
2020 「港についての物語」 ASAGI ARTS(東京)
「透明なわたしたちの物語」 s+arts (東京)
2019 「A tale of Nyeaf」 s+arts(東京)
「A tale of Mrs Rui」 K.Itoya(東京)
2018 「The Rose Garden Apartment」 ASAGI ARTS(東京)
「A tale of Sayoko」 Shonandai Gallery(東京)
2017 「A tale of Laurel the phantom thief」 K.Itoya(東京)
「Tale of Papati」 Shonandai MY Gallery(東京)
2016 「Circus」 Kei Suzuki Shonandai MY Gallery(東京)

グループ展
2024 「New Thing」JXJ Books Gallery(台湾)
2018 「束見本は夢をみる?」 PEPER VOICE TOKYO(東京)
2017 「Shounandai MY Gallery 開廊10周年記念展」Shonandai Gallery(東京)
「美しい言葉展」Gallery House MAYA(東京)
「第23回街かど美術館」大田原市街かど美術館(栃木)
「FAN!」 ASAGI ARTS GALLERY(東京)
「装画を描くコンペティションvol.16」Gallery House MAYA(東京)
2016 「世界の何処かで」 REIJINSHA GALLARY(東京)
2015 「夜間実験」 アキバタマビ21(東京)
「真夏の美の夢」 耀画廊(東京)
「MY Way」 Shonandai MY Gallery(東京)
「ザ・チョイス展」 6次元(東京)
「next」 REIJINSHA GALLARY(東京)
2014  「GENOMICA3」 東邦アート(東京)
「New Year Selection」 Gallery Art Point(東京)
2013  「BIG WORKS,BIG WORLD Vol.1」 REIJINSHA GALLARY(東京)
2012  「Prologue VIII」 Gallery Art Point(東京)
「MY Harmonious Exhibit 2012」 Shonandai MY Gallery(東京)
2011  「千代田芸術祭 3331 アンデパンダン」 3331 Arts Chiyoda(東京)
「GENOMICA」 東邦アート(東京)

アートフェア
2022 Affordable Art Fair Singapore (F1 Pit Building / シンガポール)/ s+artsより出品
2019 ART TAIPEI (Taipei World Trade Center/台北)/ s+artsより出品
2018 Art Formosa (eslite hotel/台北) / Shonandai Galleryより出品
2017 ART KAOSIUNG 2017(ART CENTER/台湾高雄) / Shonandai Galleryより出品
Young Art Taipei 2017(Sheraton Grande Taipei /台北)/ Shonandai Galleryより出品

受賞歴
2016 装画を描くコンペティションvol.16 準グランプリ
    第14回 TIS公募 入選
    第33回 ザ・チョイス 大賞
    第11回 タグボートアワード 入選
    ワンダーシード2016 入選
2015  ザ・チョイス いとう瞳さん審査 入選
2012 シェル美術賞2012 入選
    多摩美術大学造形表現学部造形学科 卒業制作展優秀賞
2011  シェル美術賞2011 入選