Room 2

【 Yu Sanada solo exhibition 】
眞田勇 物質と速度 “Substance and velocity“
2022.2.18(Fri) - 2.27(Sun)  会期中無休
12:00-19:0
*最終日17:00まで / The last day until 17:00

*レセプションパーティーはございません。

“ Embrace the substance “ mixed media 65.2×53cm

s+arts (スプラスアーツ)より、眞田勇 個展「物質と速度 / Substance and velocity」の開催をお知らせいたします。

油絵具やアクリル絵具、顔料、インク、日本画材など様々な画材を用いながら、社会や自己の身辺で起きた事を、具象と抽象を行き来しながら表現する眞田勇。描く対象(モチーフ)は多種多様ですが、「人」には特に関心があると話します。我々の身体を取り巻き常に変化している環境、物質、デジタル技術、情報社会など多くの現象の中で、「人は抽象的な世界というものに翻弄されるように存在している」と考える眞田は、現代人の思考の過程を自身の平面空間で表現することを探求し、制作を続けています。

これまで現代社会の要素を有機的な人物像と無機質な背景でデフォルメし、独自の視点から絵画空間へと展開し制作を続けてきた眞田ですが、近年では、厚塗りの絵具で流動的な物質感を感じられる背景と人物像の交わりや、背景のみに焦点を当てたような抽象作品も多く発表しています。本展「物質と速度 / Substance and velocity」では、厚く置いた絵具と透明樹脂を平らな板でプレスしながら引くという行為を加えることで、速度と流れを感じられるような現象を抽象要素として取り入れた作品を発表いたします。平らな板を用いることで直線的な要素が加わると同時に、同じ力でプレスしているのにも関わらず、異なる素材を重ねることで伸びや掠れ方に変化が現れます。そこには、コントロールが出来そうで出来ない状況や思考が数多く起こっていることを示唆しているようにも見受けられ、我々を取り巻く現実とは何かを見出そうとしている眞田作品の特性が現れていると言えるでしょう。

様々な素材を合わせることで生じる自然現象を、化学実験を試みるようにして自身の作品に取り入れることに挑戦する眞田は、現代社会における複雑な事象を分かりやすく紐解くのではなく、あえて複雑な思考を持って考察し、分かりにくい方法で伝えることを楽しんでいるのかもしれません。

これを機に、独自の理論を構築し表現する眞田勇の新作展を是非ご高覧ください。


眞田勇 Yu Sanada
1984 東京生まれ
2010 多摩美術大学院美術研究科博士前期課程修了

個展
2022 「物質と速度 / Substance and velocity.」 s+arts(六本木)
2021 「流動浸透身体 / The body flows and penetrates.」 s+arts(六本木)
2020 「感情形態の地質学」  s+arts (六本木)
2019 「相転移リアリティ つかまらない時間 静寂と流動は交差する」 s+arts (六本木)
2018 「使いすぎた眼 俯瞰身体は不死身のイメージのなかに」 Shonandai Gallery (六本木)
2017 「ゆらぐ仕草は透き通った場所で」 Shonandai MY Gallery(六本木)
2016 「たゆたう光景の反復」 Shonandai MY Gallery(六本木)
2015 「眞田勇展」銀座かわうそ画廊(銀座)
2014 「フィルム粒子の感覚と量子の空で」 Shonandai MY Gallery(六本木)

グループ展
2020 「30の顔」 REIJINSHA GALLERY (日本橋)
2017 Shonandai MY Gallery 開廊10周年記念展 Shonandai Gallery ( 六本木)
2016 「絵画のゆくえThe Way of Paintings 2016 FACE Award Winners」 損保ジャパン日本興亜美術館 (新宿)
「小林達也・眞田勇 視覚のふるまい」SAKuRA Gallery (清澄白河)
「50の顔 Vol.2」REIJINSHA GALLERY (銀座)
「シェル美術賞展 2016」 国立新美術館 (六本木)
2015 「MY WAY展」Shonandai MY Gallery (六本木)
「メモにのこる記憶 眞田勇・藤本まり子」SAKURA GALLERY(清澄白河)
「新春かわうそ展 Part1」銀座かわうそ画廊 (銀座)
「女-その摩訶不思議な生き物-展」FEI ART MUSEUM YOKOHAMA (横浜)
2014 「FACE 展 2013-2014 選抜作家小品展 Vol.2」REIJINSHA GALLERY (銀座)
「FACE展2014損保ジャパン美術賞展」損保ジャパン東郷青児美術館(新宿)
「山本冬彦コレクション展」Galleryやさしい予感 (目黒)
2013 「真夏の美女図鑑」銀座かわうそ画廊 (銀座)
「山本冬彦のまなざし」銀座かわうそ画廊 (銀座)
「秋のときめき展」銀座かわうそ画廊 (銀座)
「冬燈展」銀座かわうそ画廊 (銀座)
2012 「MY Harmonious Exhibit 2012」 Shonandai MY Gallery (六本木)
2010 「how to calm the imagination before sleep2」 多摩美術大学 (八王子)
2009 「how to calm the imagination before sleep」 多摩美術大学 (八王子)
2008 「七色展」ギャルリー志門(銀座)
「muon展」ギャルリー志門(銀座)
2006 「tremolo展」フォルム画廊(銀座)

アートフェア
2018 Affordable Art Fair Singapore 2018 (シンガポール) /  出品: Shonandai Gallery
2017 Affordable Art Fair Hong Kong 2017 (香港) /  出品: Shonandai Gallery
2014 Art Taipei台北國際藝術博覽會 2014(台湾)/  出品: Shonandai Gallery
Art Kaohsiung 2014 (台湾) /  出品: Shonandai Gallery

受賞
2016 シェル美術賞2016  島敦彦審査員奨励賞
2014 FACE展2014損保ジャパン美術賞展 優秀賞