All Room【 Satoshi Saitoh solo exhibition 】
齊藤智史 “ ゾウキミチ ”
2023.8.18(Fri) - 8.26(Sat)
Close : 月・火曜 / Mon, Tue
12:00-19:00 最終日17:00まで / The last day until 17:00
*レセプションパーティーはございません。
*本展覧会は、全作品抽選販売となります。
▶︎ 齊藤智史個展 “ ゾウキミチ ” 作品販売方法について / How to purchase Satoshi Saitoh's artworks
s+arts(スプラスアーツ)より、齊藤智史 個展「ゾウキミチ」の開催をお知らせいたします。
齊藤智史は、楠を用いてフォルムを形成し、日本画に使われる顔料や灰などで着彩をしながら、どことなく懐かしいような、愛着が湧 くような感覚が生まれる作品を制作する彫刻家です。アジア圏を中心に近年注目されている作家の一人です。
植木屋の家に生まれ育った齊藤にとって、心のどこかに残る感動が呼び起こされる時には常に樹木が存在します。木彫表現を通じて、 自身の周りの様々な要素が繋がり、土着の文化やその地で生まれた精神を継承し、未来へ残そうとしている彼の作品からは、どこと なく懐かしいような、愛着が湧くような感覚が生まれます。時を重ねると共に懐古的で曖昧になる過去の記憶を辿りながら、現在の 経験が重なることで得られる新たな感覚を作品に反映させ、人間の記憶の中にある曖昧でどこか懐かしい感覚を具現化することを試 み制作を続けています。
これまで齊藤は、人の記憶や生命の繋がりについてポジティブな要素を中心に作品で表現してきましたが、本展「ゾウキミチ」では、 物事の関係性にまつわる複雑さも併せ持つよう意識して制作された作品群を発表いたします。
隣人が「ゾウ」に踏み潰されて亡くなった。
大好きだった「ゾウ」も殺された。
この出来事は悲しく、恐怖を覚えたことがある。
最近になり「ゾウ」はなぜ隣人を踏殺したのだろうと思いを馳せた。
飼育員であった隣人と「ゾウ」は決して憎しみあっていたのではないと思う。
なぜこのようなことが起きたのだろう?
力の加減がわからず、子供は大好きな蟻を潰してしまう。
それは心と命の距離が測れないからでないだろうか?
人も動物も経験でしかそれぞれの距離を測れないのではないだろうか。--- 齊藤智史
昔住んでいた隣人の身に起こった衝撃的な出来事を振り返るところから本展は始まります。象は、飼育員さんのことが好きだったのに、 接し方を誤ってしまったのではないか。良くも悪くも、生き物同士は何らかの形で触れ合うことにより、お互いの命の距離を測ることが 出来るのではないか、と齊藤は自問します。戦争やコロナ等、“生命”という普遍的なテーマを考えさせられる事柄が身近にある中で、 相手への好奇心や欲求が時には相手を傷つけてしまうことを再確認する機会となりました。
齊藤作品の特徴の一つともいえる、愛らしい表情と温かみのある色彩が印象的な作品群に加え、それらと抽象作品の中間に位置する ような「シン」シリーズの新しい試みや、ペインティング等も多く発表いたします。これを機に、様々な展開が見られる齊藤智史の新作 展を是非ご高覧ください。
齊藤 智史 Satoshi Saitoh
1982 長野県生まれ
2006 東京造形大学造形学部彫刻専攻卒業
個展
2023 「ゾウキミチ」 s+arts (東京)
「ユラメキ」 ELSA Gallery(台北、台湾)
2022 「チイサコ」 s+arts (東京)
2021 「コキュウ」 s+arts (東京)
2020 「ヒビキ」 s+arts (東京)
「ツキトキ」 Yushi cafe (長野)
2019 「イシキ」 s+arts(東京)
2018 「キヅキ」Shonandai Gallery(東京)
2017 「キロ」Shonandai MY Gallery(東京)
2016 「コクウ」心の花美術館(長野)
「シンロ」Shonandai MY Gallery(東京)
2015 「サイトウミンゾク」浅間縄文ミュージアム(長野)
2014 「きのせい」Shonandai MY Gallery(六本木)
2013 「りゅうかえんのしごと」元麻布ギャラリー佐久平(長野)
2012 「冬の庭」川村吾蔵記念館(長野)
「かいろ」十一月画廊(東京)
2010 「よいあけ」Yushi café 天保堂(長野)
2009 「めぐるる」ギャラリー舫(東京)
グループ展(2006年以降抜粋)
2021 「素材と志向する空間~小林一夫×齊藤智史展」 アンフォルメル中川村美術館(長野)
2019 「小林一夫とふ愉快な仲間たち展」小林一夫邸(長野)
「FAITH」元麻布ギャラリー佐久平(長野)
2017 「Shonandai MY Gallery 10th Exhibition」Shonandai Gallery (東京)
しぜんたい「よりみち」(GalleryG2,銀座)
2016 「ASAMA ARTIST FILE 2016」浅間縄文ミュージアム(長野)
2015 「Shonandai Project FIVE」Shonandai MY Gallery(東京)
「しぜんたい」入谷画廊(東京)
2013 「しぜんたい」木村屋菓子店(長野) 「ギャラリーG2グループ展」Art Forum Rhee(ソウル、韓国)
「JAPANISM」Ashok Jain Gallery(ニューヨーク、アメリカ)
望月芸術祭「ミチルト」(長野)
「手で触れる美術展」川村吾蔵記念館(長野)
「Happy GO Lucky」Gallery99(ソウル、韓国)
「HUYUTEN」アトリエ・ド・フロマージュ(長野)
2012 「しぜんたい」元麻布ギャラリー佐久平(長野)
「現代野外彫刻展~翔2012~」アトリエ・ド・フロマージュ(長野)
「心の花展」浅間縄文ミュージアム(長野)
2011 「③てん」ギャラリーすみれ(長野)
2010 「佐久平の美術展 受賞者展」佐久市立近代美術館(長野)
2009 「第2回M-STUDIO展」高崎シティーギャラリー(群馬)
2008 「しぜんたいvol.2」KIGIギャラリー(長野)
2007 「中之条ビエンナーレ」(群馬)
2006 「第29回東京五美術大学連合卒業・終了制作展」東京都美術館(東京)
「しぜんたいvol.1」画廊るたん(東京)
アートフェア
2023 Art Taichung (台中、台湾) / ELSA Gallery
2022 Art Taipei (台北、台湾) / ELSA Gallery
ART OSAKA(大阪)/s+artsより)
FOCUS ART FAIR PARIS (ドイツ)/ G2 Gallery
2020 art KARLSRUHE(ドイツ)/ G2 Gallery
2019 ART TAIPEI (台北、台湾) / s+arts
art KARLSRUHE (ドイツ) / G2 Gallery
2018 Art Taipei (台北、台湾) / Shonandai Gallery
Affordable Art Fair (ミラノ、イタリア) / Shonandai Gallery
fotofever (パリ、フランス) / G2 Gallery
KIAF (ソウル、韓国) / G2 Gallery
ART FORMOSA (台北、台湾) / Shonandai Gallery
art KARLSRUHE (ドイツ) / G2 Gallery
2017 Affordable Art Fair (ミラノ、イタリア) / G2 Gallery
Affordable Art Fair (ブリュッセル、ベルギー) / Shonandai Gallery
Young Art Taipei (台北、台湾) / Shonandai Gallery
Affordable Art Fair (香港) / Shonandai Gallery
ART KAOHSIUNG 2017(高雄、台湾)/ Shonandai Gallery
KIAF (ソウル、韓国) / G2 Gallery
Affordable Art Fair (ロンドン、イギリス) / G2 Gallery
2016 ART KAOHSIUNG 2016(高雄、台湾)/ Shonandai Gallery
Affordable Art Fair (ロンドン、イギリス) / G2 Gallery
2015 Affordable Art Fair (ロンドン、イギリス) / G2 Gallery
2014 ART KAOHSUNG 2014(高雄、台湾)/ Shonandai Gallery
賞歴
2005 長野県展教育委員会賞受賞
2004 神奈川県展特選
2003 長野県展信州美術会賞受賞
パブリックコレクション
アトリエ・ド・フロマージュ(長野)
長野県小諸養護学校(長野)
望月少年自然の家(長野)
浅間縄文ミュージアム(長野)
西軽井沢霊園(長野)