All Room【Satoshi Saitoh solo exhibition】

齊藤智史 ”ヒビキ”
2020.6.12(Fri) - 6.21(Sun) 会期中無休
12:00 - 19:00(最終日17:00まで)(The last day until 17:00)

*レセプションパーティーはございません。
*今後も急遽展示日程の変更等がある場合がございます。ホームページやSNSをご確認の上、ご来廊下さいますようお願い申し上げます。

【皆様に安心して展示をご覧いただくために】 
新型コロナウイルス感染拡大予防のため、ご来廊の際には次の事にご協力ください。
*マスクの着用と、入口に設置の消毒用除菌スプレーにて手指の消毒をされてから会場にお入りください。
*入店時に非接触の体温計にて体温測定させていただきますので、ご了承ください。
*他の方と十分な距離をとってご鑑賞ください。
*5名以上のグループでの来廊はお断りさせていただきます。また、混雑(5名以上が同時に展示スペースにいる場合等)が発生した場合は、お待ち頂くこともございますのでご了承ください。

ギャラリーでは、こまめな換気、スペースの清掃、スタッフの健康管理、うがい手洗い消毒、マスクの着用の徹底をいたします。

“ △ ” 楠、膠灰、緑青、丹、アルミ、コチニール 75×37×25cm 2020
その他、“ シン “ シリーズより

s+arts(スプラスアーツ)より、齊藤智史 個展「ヒビキ」の開催をお知らせいたします。

齊藤智史は、楠を用いてフォルムを形成し、日本画に使われる顔料や灰などで着彩をしながら、人の記憶に残る曖昧でどこか懐かし い感覚を具現化することで作品制作をしている彫刻家です。近年ではアジア圏を中心に人気を集めており、今後も更なる活躍が期待 できる作家の一人です。

どことなく懐かしいような、愛着が湧くような感覚が生まれるのが齊藤智史の作品の特徴と言えるでしょう。「私の中に内在する記憶 と懐かしさとは、幼い頃初めて遭遇する人や動植物、或いはある場所や場面との出会い、関係、対話など、過去にあった五感を刺激す る新鮮な感動である。」と齊藤は語ります。
かつての鮮明な感覚は、時を重ねると共に懐古的で曖昧になり、まるで燻る火の中に残る 木灰の色をした霧の中を彷徨うかのように、暖かみを包んで人の心に留まります。

その曖昧な感覚が、時折はっきりと感じられる瞬間があります。その瞬間に辿り着く時、心の中にある霧の一部が晴れ、灰色の景色を 残しつつ、懐かしさと共に様々な感情が鮮やかな色彩とともに目覚める、と齊藤は言います。過去の記憶を辿りながら現在の経験が 重なることで、新たな感覚を得ることが出来るのです。植木屋の家に生まれ育った彼にとって、心のどこかに残る感動が呼び起こされ る時には常に樹木が存在します。木彫表現を通じて、自身の周りの様々な要素が繋がり、土着の文化やその地で生まれた精神を継承 し、未来へ残そうとしているのでしょう。

「子供たちは気ままな風のように、森を、田畑を、草原を走り抜ける。“おーい、もう遅いから帰ってきなさい。” と、明かりの中で誰か の声が聞こえても、夕焼けに照らされた森の中を、眩しい西日を感じながらほっぺたを真っ赤にして走り回る。まるで、心惹かれる世界 から離れられない呪縛にかかっているかのように、黄昏時を誰も帰ろうとはしない。そして、何者かの気配だけが残像として響き渡る。」 - 齊藤智史

本展「ヒビキ」では、新しい色味の着彩や、穏やかな表情の偶像と抽象立体を掛け合わせたような印象を持つ作品、一つの場面を彷彿 させるような配置方法など、新たな表現に挑む齊藤智史の新作群を発表いたします。これを機に是非ご高覧頂きますようお願い申し 上げます。


齊藤 智史 Satoshi Saitoh

1982 長野県生まれ
2006 東京造形大学造形学部彫刻専攻卒業

個展
2020 「ヒビキ」 s+arts (東京)
   「ツキトキ」 Yushi cafe (長野)
2019 「イシキ」 s+arts(東京)
2018 「キヅキ」Shonandai Gallery(東京)
2017 「キロ」Shonandai MY Gallery(東京)
2016 「コクウ」心の花美術館(長野)
   「シンロ」Shonandai MY Gallery(東京)
2015 「サイトウミンゾク」浅間縄文ミュージアム(長野)
2014 「きのせい」Shonandai MY Gallery(六本木)
2013 「りゅうかえんのしごと」元麻布ギャラリー佐久平(長野)
2012 「冬の庭」川村吾蔵記念館(長野)
  「かいろ」十一月画廊(東京)
2010 「よいあけ」Yushi café 天保堂(長野)
2009 「めぐるる」ギャラリー舫(東京)グループ展

グループ展(2006年以降抜粋)
2017 「Shonandai MY Gallery 10th Exhibition」Shonandai Gallery (東京)
   しぜんたい「よりみち」(GalleryG2,銀座)
2016 「ASAMA ARTIST FILE 2016」浅間縄文ミュージアム(長野)
2015 「Shonandai Project FIVE」Shonandai MY Gallery(東京)
   「しぜんたい」入谷画廊(東京)
2013 「しぜんたい」木村屋菓子店(長野)
   「ギャラリーG2グループ展」Art Forum Rhee(ソウル、韓国)
  「JAPANISM」Ashok Jain Gallery(ニューヨーク、アメリカ)
   望月芸術祭「ミチルト」(長野)
   「手で触れる美術展」川村吾蔵記念館(長野)
   「Happy GO Lucky」Gallery99(ソウル、韓国)
   「HUYUTEN」アトリエ・ド・フロマージュ(長野)
2012 「しぜんたい」元麻布ギャラリー佐久平(長野)
   「現代野外彫刻展~翔2012~」アトリエ・ド・フロマージュ(長野)
   「心の花展」浅間縄文ミュージアム(長野)
2011 「③てん」ギャラリーすみれ(長野)
2010 「佐久平の美術展 受賞者展」佐久市立近代美術館(長野)
2009 「第2回M-STUDIO展」高崎シティーギャラリー(群馬)
2008 「しぜんたいvol.2」KIGIギャラリー(長野)
2007 「中之条ビエンナーレ」(群馬)
2006 「第29回東京五美術大学連合卒業・終了制作展」東京都美術館(東京)
   「しぜんたいvol.1」画廊るたん(東京)

アートフェア
2020 art KARLSRUHE(ドイツ)/ G2 Galleryより出品
2019 ART TAIPEI (台北、台湾) / s+artsより出品
  art KARLSRUHE (ドイツ)/ G2 Galleryより出品
2018 Art Taipei (台北、台湾) / Shonandai Galleryより出品
  Affordable Art Fair (ミラノ、イタリア) / Shonandai Galleryより出品
   fotofever (パリ、フランス) / G2 Galleryより出品
   KIAF (ソウル、韓国) / G2 Galleryより出品
   ART FORMOSA (台北、台湾) / Shonandai Galleryより出品
   art KARLSRUHE (ドイツ) / G2 Galleryより出品
2017 Affordable Art Fair (ミラノ、イタリア) / G2 Galleryより出品
   Affordable Art Fair (ブリュッセル、ベルギー) / Shonandai Galleryより出品
   Young Art Taipei (台北、台湾) / Shonandai Galleryより出品
   Affordable Art Fair (香港) / Shonandai Galleryより出品
   ART KAOHSIUNG 2017(高雄、台湾)/ Shonandai Galleryより出品
   KIAF (ソウル、韓国) / G2 Galleryより出品
   Affordable Art Fair (ロンドン、イギリス) / G2 Galleryより出品
2016 ART KAOHSIUNG 2016(高雄、台湾)/ Shonandai Galleryより出品
   Affordable Art Fair (ロンドン、イギリス) / G2 Galleryより出品
2015 Affordable Art Fair (ロンドン、イギリス) / G2 Galleryより出品
2014 ART KAOHSUNG 2014(高雄、台湾)/ Shonandai Galleryより出品

賞歴
2005 長野県展教育委員会賞受賞
2004 神奈川県展特選
2003 長野県展信州美術会賞受賞

パブリックコレクション
アトリエ・ド・フロマージュ南青山店(東京)
アトリエ・ド・フロマージュイオンモール春日部店(埼玉)
アトリエ・ド・フロマージュ軽井沢スイーツ店(長野)
長野県小諸養護学校(長野)
望月少年自然の家(長野)
浅間縄文ミュージアム(長野)
西軽井沢霊園(長野)