Room 2【 Mayo Takanashi solo exhibition 】
高梨麻世 “ きれぎれ ”
2023.4.7(Fri) - 4.16(Sun)
12:00-19:00
*最終日17:00まで / The last day until 17:00

*レセプションパーティーはございません。

“ 蓄積 ” アクリル、蜜蝋、キャンバス 91×116.7cm 2023

s+arts (スプラスアーツ)より、高梨麻世 個展「きれぎれ」の開催をお知らせいたします。

普段の生活の中で生じる感情、頭によぎる記憶や瞬間的に目に入ってくる映像(風景)を基に、アクリルや水彩、蜜蝋等を用いて描く高梨麻世。日常生活の中で徐々に蓄積されていく情報が無意識に取捨選択されることで生まれる断片的な現実とイメージが混在し、対極的な感情・ものを作品に取り出すようにして制作しています。断片的に描くことで鑑賞者の記憶に働きかけ、誰にでもどこか共感する部分があるような、普遍的な本質を見出そうとしています。

「2017年頃から居場所や相反する意味性を待つ場所をモチーフにすることが増え始めた。宿泊施設やトイレをモチーフにしたシリーズでは全ての人が使用出来る公共性とその場に居る時は個人の空間になる反対の意味性が面白く、個人の物語と他者の物語を共有しやすいのではと思い描いている。情報に溢れ、SNSやネットで簡単につながれる状況はどこか地に足のつかない不確定さを感じてしまう。作品は混沌とする社会の中で見失いそうになる自己の確認(居場所)と鑑賞者と繋がる一種のコミュニケーションでもある。」
--- 高梨麻世

旅先の宿泊施設や共同利用する場所、日々感じた事や見つけた場所をモチーフとしている高梨にとって、外出することもままならない状況が続いたコロナ禍ではフィールドワークもいつものようには出来ず、インプットが難しかったと話します。そのような中で、3年ぶりの個展となる本展「きれぎれ」では、過去の旅先や場所を思い出し、思いを馳せながら再構成や再構築する作品を描き始めていきました。現在から過去の様々な瞬間が交差し、離れていきつつもどこか繋がっていることを感じ、今回の展示タイトルになったと言います。

色や光、記憶のレイヤーの様なイメージが重なり合い、どこか儚げで切なくも美しい印象を持つ高梨麻世の新作群を、是非お楽しみください。


高梨 麻世 Mayo Takanashi
1984  神奈川生まれ
2006  多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
2008  多摩美術大学 大学院美術研究科修了

個展
2023 「きれぎれ」 s+arts(東京)
2020 「Whereabouts」 s+arts(東京)
2017 「Here」 Shonandai Gallery(東京)
2016 「Wander」ギャラリー檜(東京)
2014 「-内と外-」SAN-AI GALLERY(東京)
2012 「Takanashi Mayo Solo Exhibition」黄金町キルク(神奈川)アーティストリレー展示企画
2011 「通り過ぎるもの とどまるもの」ギャラリー代々木企画(東京)
2010 「ゆらめく」ギャラリー代々木企画(東京)
2009 「field work」ギャラリー代々木企画(東京) 
2008 「高梨麻世展」ギャラリー代々木企画(東京)

主なグループ展
2022 「LIFE LINE」gallery FACE to FACE(東京)
「透層」ギャラリー檜(東京)
「ギャラリーHINOKI ANNUAL」ギャラリー檜(東京)
2021 「visible/invisible」 gallery FACE to FACE(東京)
「Hinoki summer Art fair」ギャラリー檜(東京)
2020 「About distance」「About clossing」gallery FACE to FACE(東京)
ONVO STUDIO EXHIBITION vol.2 -for LIFE- ものくり商事×Gallery Pepin 
レストラン&カフェBISTRO J_O / J_O CAFÉ(東京) ~́ 
2019  「FACETS」 art trace gallery(東京)
「s+arts summer exhibition」 s+arts(東京)
「構想からの具現化Vol.2」 f.e.i art gallery(神奈川)
2018  「Hinoki annual 2017~2018」ギャラリー檜(東京)
「2018 Christmas Exhibition」 リベストギャラリー創(東京)
「Drawing show 」 ギャラリー檜(東京)
「いまそこにあるなにか」 FEI ART MUSEUM YOKOHAMA (神奈川) 
2017 「EXPO CONTEMPORARY TYPE A+B Artists(Japan) (ロサンゼルス)
「AVANT GARDEN」/ Arena 1 gallery(ロサンゼルス) 
2016 「夏のうちわ展2016」 FEI ART MUSEUM YOKOHAMA (神奈川) 
2015 「時空の箱船」~‘16 ギャラリー時舟(神奈川)
「春を想うvol.4」 ギャラリーあづま(東京)
2014 「報美社15周年記念グループ展 will」 The Art Complex center of Tokyo (東京)
2013 「東の国より陽出 大震災チャリティアート」 ギャラリーK(埼玉) 企画:浪川恵美     
「柏田彩子×高梨麻世 二人展 -遠くまで-」 SAN-AI GALLERY(東京)
「iフォンケース展」 SAN-AI GALLERY(東京)・巡回 伊勢丹新宿店
「‒interactive YOUTH-」 ギャラリー檜(東京)
2012 「My Opinion-ドローイングー」 SAN-AI GALLERY(東京)
「第7回タグボートアワード入選展」 世田谷ものづくり学校(東京)
2011 「 ~日常とひらめき~ ドローイング」 SAN-AI GALLERY(東京)
「絵本とファインアートの間に」 ギャラリー枝香庵(東京)企画:御子柴大三     
「ACTチャリティ小品展2011」/The Art Complex center of Tokyo (東京)
2010 「クリエーターが描く!マトリョーシカ&グリーティングカード」~‘13,‘16  SAN-AI GALLERY(東京)   
「context?-ドローイングで織りなす空間」/SAN-AI GALLERY (東京)
2008 「双奏夢」展/画廊るたん (銀座)
2007 「ART  IN  TAMAGAWA WITH  TAMABI 」 玉川高島屋 (東京)
「Fantastic Art 2007」/PIGA画廊 (東京) 報美社企画

賞・活動歴
2021 ツヅキ・キズナ クリスマスアートプロジェクト協力/港北みなも
2018 第35回福井SM美術展 入賞
2015 ワンダーシード2015入選 
2012 第7回タグボートアワード入選
2011 「図書館雑誌」表紙絵担当 ~`12  
2010 ART BOX 大賞展入選 ・賞候補
「日本近代文学の断片1890-1920」岩佐壮四郎著 表紙絵
2009 第169回 チョイスコンペ 準入選
2008 テレビ朝日「国選弁護人」 作画協力
第4回世界絵画大賞展 入選