Room 2【Mayo Takanashi solo exhibition】

高梨麻世 “ Whereabouts “
2020.9.18(Fri) - 9.27(Sun) 会期中無休
12:00 - 19:00(最終日17:00まで)(The last day until 17:00)

*レセプションパーティーはございません。
*今後も急遽展示日程の変更等がある場合がございます。ホームページやSNSをご確認の上、ご来廊下さいますようお願い申し上げます。

" stay “ acrylic,beeswax on canvas 1455×1120mm 2020

s+arts (スプラスアーツ)より、高梨麻世 個展「Whereabouts」の開催をお知らせいたします。

普段の生活の中で生じる感情、頭によぎる記憶や瞬間的に目に入ってくる映像(風景)を基に、アクリルや水彩、ミツロウ等を用いて描く高梨麻世。断片的な現実と日常生活の中から無意識に取捨選択され徐々に蓄積されていく情報やイメージが混在し、対極的な感情を内包することで、見る者の記憶に働きかけるような、普遍的な本質を見出そうとしています。

居場所や相反する意味性を待つ場所をモチーフにすることが増えたという高梨の3年ぶりの個展となる本展のタイトルは、「Whereabouts」。
作品を通して所在を見つめるという意味合いを含みます。高梨の作品には、記憶のレイヤーが重なったような自然の景色が描かれるものから、宿泊施設やトイレをモチーフにしたシリーズが主に挙げられます。後者のシリーズでは、全ての人が使用出来る公共性とその場に居る時は個人の空間になるという反対の意を含む対極性に着眼し、個人の物語と他者の物語が共有されるきっかけ作りを、作品を通じて試みています。

情報に溢れ、SNSやインターネットで簡単に繋がることのできる状況はどこか地に足のつかない不確定さを感じてしまうと高梨は言います。彼女にとって作品とは、混沌とする社会の中で見失いそうになる自己の確認(居場所)と鑑賞者と繋がる一種のコミュニケーションでもあるのです。どこか儚げで切なくも美しい印象を持つ高梨麻世の新作群を、是非お楽しみください。


高梨麻世 Mayo Takanashi

1984 神奈川生まれ
2006  多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
2008  多摩美術大学 大学院美術研究科修了

個展
2020 「Whereabouts」 s+arts(東京)
2017  「Here」 Shonandai Gallery(東京)
2016  「Wander」ギャラリー檜(東京)
2014  「- 内と外-」SAN-AI GALLERY(東京)
2012  「Takanashi Mayo Solo Exhibition」黄金町キルク(神奈川)アーティストリレー展示企画
2011  「通り過ぎるもの とどまるもの」ギャラリー代々木企画(東京)
2010  「ゆらめく」ギャラリー代々木企画(東京)
2009  「field work」ギャラリー代々木企画(東京) 
2008  「高梨麻世展」ギャラリー代々木企画(東京)

主なグループ展
2019  「FACETS」 art trace gallery(東京)
    「s+arts summer exhibition」 s+arts(東京)
   「構想からの具現化Vol.2」 f.e.i art gallery(神奈川)
2018  「Hinoki annual 2017 ~ 2018」ギャラリー檜(東京)
    「2018 Christmas Exhibition」 リベストギャラリー創(東京)
    「Drawing show 」 ギャラリー檜(東京)
    「いまそこにあるなにか」 FEI ART MUSEUM YOKOHAMA ( 神奈川)
2017  「EXPO CONTEMPORARY TYPE A+B Artists(Japan)( ロサンゼルス)
    「AVANT GARDEN」/ Arena 1 gallery(ロサンゼルス)
2016  「夏のうちわ展2016」 FEI ART MUSEUM YOKOHAMA ( 神奈川) 
2015  「時空の箱船」~ ‘16 ギャラリー時舟(神奈川)
    「春を想うvol.4」 ギャラリーあづま(東京)
2014 「報美社15周年記念グループ展 will」 The Art Complex center of Tokyo( 東京)
2013  「東の国より陽出 大震災チャリティアート」 ギャラリーK(埼玉) 企画:浪川恵美
   「柏田彩子× 高梨麻世 二人展 - 遠くまで -」 SAN-AI GALLERY(東京)
    「i フォンケース展」 SAN-AI GALLERY(東京)・巡回 伊勢丹新宿店
    「‒interactive YOUTH-」 ギャラリー檜(東京)
2012  「My Opinion-ドローイングー」 SAN-AI GALLERY(東京)
    「第7 回タグボートアワード入選展」 世田谷ものづくり学校(東京)
2011  「 ~日常とひらめき~ ドローイング」 SAN-AI GALLERY(東京)
    「絵本とファインアートの間に」 ギャラリー枝香庵(東京)企画:御子柴大三
   「 ACT チャリティ小品展 2011」/ The Art Complex center of Tokyo( 東京)
2010 「クリエーターが描く!マトリョーシカ&グリーティングカード」~ ‘13, ‘16 SAN-AI GALLERY(東京)
   「 context? - ドローイングで織りなす空間」/ SAN-AI GALLERY( 東京) 
2008 「双奏夢」展/画廊るたん (銀座)
2007 「ART IN TAMAGAWA WITH TAMABI 」  玉川高島屋 (東京)
    「Fantastic Art 2007」/ PIGA 画廊 (東京) 報美社企画

賞・活動歴
2018  第35 回福井SM 美術展 入賞
2015  ワンダーシード2015 入選  
2012  第7 回タグボートアワード入選 
2011 「図書館雑誌」表紙絵担当 ~`12
2010  ART BOX 大賞展入選 ・賞候補
   「日本近代文学の断片1890-1920」岩佐壮四郎著 表紙絵
2009  第169 回 チョイスコンペ 準入選
2008 テレビ朝日「国選弁護人」 作画協力
    第4 回世界絵画大賞展 入選