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【 Mai Ohara, Shirauo Shiine, Saki Hatanaka, Tamako Yamada, leequra 】
“ a・i・m・a・i ” 大原舞 / 椎猫白魚 / 畑中咲輝 / 山田珠子 / Ieequra
2023.2.24(Fri) - 3.11(Sat) 日・月・火休廊
12:00 - 19:00(最終日17:00まで)(The last day until 17:00)

*レセプションパーティーはございません。

s+arts (スプラスアーツ)より、大原舞、椎猫白魚、畑中咲輝、山田珠子、Ieequraによるグループ展「a・i・m・a・i」の開催をご案内申し上げます。

大原舞は、日常にある景色や植物などをモチーフに、身近にあるものを用いてペインティングや立体、シルクスクリーン版画や刺繍など、様々な技法で作品を制作している作家です。日々出会う景色のカケラを繋ぐようにして、大原にとっての「特別」を表現しているという作品はどれも、彼女が醸し出す独特の雰囲気が一貫されており、技法や形態等のジャンルを超えて観る者を魅了します。本展では、大原が強く興味を惹かれている“空き地”をテーマとした個展“NOISY”でも発表した、今にも動き出しそうな植物をモチーフとした立体を軸に作品を展開いたします。

椎猫白魚は、植物の器や食器、置物などを、有田焼きや波佐見焼きなど肥前地域で使われている技術を下地に主に磁器土で制作しています。「植物にまつわる器を作るときは、よくとなりに植物がいます。片目に植物、両手に土を握りながら形を作っていくのですが、気が付くと植物を作っているのか、植物を入れるものを作っているのか曖昧になってくるのです。この曖昧な存在がうつわを作る上で大切になっていると考えています。」と語る椎猫の作品には、木材や植物などを用いた作品もあり、オリジナルで調合された土や釉薬で、自身の暖かみのある世界観を、より深みのあるものにしているような印象を受けます。

畑中咲輝は、主に数種類の原土(採集されたままの土)を混ぜ合わせ、釉薬を使わずに焼くことで、土そのものの美しさを最大限に活かせるように制作している陶芸家です。大学で陶芸を学び始めた時、日本の陶芸の原点である韓国の焼き物に興味を持ったという畑中は、韓国に留学した中で、先史時代の土器に最も魅了されたと話します。「土器は、なぜ人が物を作るのか、という問いの答えをシンプルに示していると思います。土地や文化、環境にかかわらず、人間がみな持っている根源的な感覚こそが大切だと思っています。私が作品を作る時に一番大事にしていることは、自分に素直であることです。」と語る畑中の作品は、土器の要素を備えながらも、彼女自身の感性が吹き込まれた、愛らしい印象が魅力的です。

山田珠子は、制作過程で染色した布を土に埋め、微生物によって分解・腐食させた布を用いて主に壺や動物をかたどった立体作品を制 作している作家です。時間や生命などの果てない廻りの中で、事物が変化していく大らかなストーリーを観察し、自然・時間・人・鑑賞者を緩やかに繋げるような表現を心がけていると自身の制作について話します。彼女の大切にしている「曖昧で大らかな関係性」を心がけて作られた作品は、確かに色、形、用途など、様々な面において緩い印象が特徴的ではありますが、一度土に埋められた布で形成されることにより、時間軸やその中で起こったであろう様々な背景が上手く交じり合い、大変興味深い存在感を放っているように見受けられます。

leequraは、ドローイングから立体制作、漫画など、様々な方法で作品を制作しています。アパレルへのイラスト提供や雑誌の挿画などイラストレーターとしても活動し、自身の表現の場を広げている作家です。日々の生活の中で感じる隔たりや古いパラダイムへの違和感、環境問題など、身の回りで起こる個人的な出来事から地球規模の出来事まで、様々なものからインスピレーションを得て制作をしています。自身の制作に対して「刺さった釘を抜くようなアウトプットである」と話す彼女の作品は、ユーモラスで楽観的に展開される独自の世界観で鑑賞者を引き込み、シニカルでありながらも共通の感覚へ訴えかけるメッセージとなっているようです。

どことなく緩りと柔らかい印象を持つ5人の作家による本展「a・i・m・a・i」では、疑問や理由付け等に拘わるのではなく、“ な んとなく” 観る者の感性に心地よく響き、受け入れてしまうような作品群が集まっています。これを機に是非お楽しみください。


大原 舞  Mai Ohara 
1986 東京都生まれ
2010 武蔵野美術大学造形学部油絵科 卒業

個展(2008~)
2023 NOISY / s+arts(東京)
2022 MIRROR
/ s+arts(東京)
2021 MONOPOLY ひとりじめ / 酢重ギャラリー(長野)
2020 センス / 酢重ギャラリー(長野)
2019 HAZY HUE / Gallery OUT of PLACE TOKIO(東京)
2018 SKIP / 酢重ギャラリー(長野)
2017 BUKURO EXPO, 池袋PARCO(東京) 
SCRAP / 酢重ギャラリー(長野)
2014 TRIP / Gallery OUT of PLACE TOKIO(東京) 
MIDNIGHT BLUE / goldie H.P FRANCE 渋谷(東京)
2013 MAKE'S x MAI OHARA MAKE'S 表参道(東京)
ME NATARIE / goldie H.P FRANCE 大阪 なんばパークス(大阪)
HAPPY SOCKS x MAI OHARA / Happy Socks ラフォーレ原宿(東京)
2012 THE RAW / goldie H.P FRANCE 渋谷(東京)
2010 BE NATARIE / HANJIRO GALLERY(東京)
2009 FACE SHOW / KosmosLane Studio & Gallery(東京)
2008 FAKE / KosmosLane Studio & Gallery(東京)

グループ展 2005~ selected 
2020 三三三市 おっ玉手箱 !/ 3331 Arts Chiyoda(東京)
2019 J_O CAFE内作品展示 / J_O CAFE(東京)
2016 小池千枝の奇  - 100年の情熱 - / 世界の民族人形博物館 長  
2013 Color Me Pop! / 西武池袋本店(東京)
2012 Gallerist Meeting   SOMEWHERE - 非日常のライフスタイル / Hikarie CUBE1,2,3(東京)
T展 TAKETARUKURAI / KosmosLane Studio & Gallery(東京)
2011 シブヤスタイル / 西武渋谷店(東京)
SPOILED KIDS / KosmosLane Studio & Gallery(東京)
Three Sweet Melancholic...神韻縹渺 / TOKIO OUT of PLACE,(東京)
2010 ART MARKET / KosmosLane Studio & Gallery(東京)
T展 / KosmosLane Studio & Gallery(東京)
2009 ART MARKET / KosmosLane Studio & Gallery(東京)
T展 / KosmosLane Studio & Gallery(東京)
2008 ヌイグルミ展 / KosmosLane Studio & Gallery(東京)
T展 / KosmosLane Studio & Gallery(東京)
2007 unknown展 / Bunpodo gallery(東京)

アートフェア
2018 3331 ART FAIR 2019 / メインギャラリーエリア / 3331 Arts Chiyoda(東京)
2014 ART OSAKA 2014 : Gallery OUT of PLACEブース / ホテルグランヴィア大阪(大阪)
2011 行商-ギャラリーサーカス : TOKIO OUT of PLACEブース / SPIRAL GARDEN(東京)



椎猫 白魚 Shirauo Shiine

2019 陶器の制作を始める
現在 佐賀県嬉野市に在住、制作

主な活動歴
2023 「a・i・m・a・i」s+arts(東京)
2022 opaltimesのしめ縄と真冬のNAKED/opal times(大阪)
   いきてるかたち、恵比寿にて秋/NADiff a/p/a/r/t(東京)
   椎猫白魚 POP UP/おじいちゃんといぬ/(北海道)
   椎猫白魚 POP UP/OIL by 美術手帖(東京)
   アールシー陶器市/RC HOTEL(京都)
   椎猫白魚 ワンダーランド/aview(鹿児島)
2021 浴場で泥を流したり、コップとか、花瓶とか、作る会/おひるね諸島(佐賀)
   bulle de savon のはるいちば/bulle de savon(東京)
2020 椎猫白魚の陶器で楽しむクリスマス/biblio theque(東京)
   OIL by 美術手帖 SHELF SERIES Vol.01/OIL by 美術手帖(東京)
2019 ART BOOK/ART GOODS/BankART Station(神奈川)
   ものの庭/余情(佐賀)
その他



畑中 咲輝 Saki Hatanaka
1995 福岡県生まれ
2015 東京藝術大学工芸科陶芸専攻入学
2018 韓国伝統文化大学交換留学
2019 東京藝術大学卒業

個展
2022 「PLAY CLAY」good is good. (京都)
   「もの申すつま先」本屋青旗 (福岡)
   「湖を渡る砂、砂たち」OBG eu. (兵庫)
   「土色」Jiemo Art&Craft Gallery (上海、中国)
2021 「CHARIS」二本木 (福岡)
   「一艘のカヌー、未来へ戻る」gallery MARUNI (東京/兵庫)

グループ展
2023 「a・i・m・a・i」s+arts(東京)
2022 「TRACING THE ROOTS」mother dictionary/代官山ヒルサイドフォーラム (東京)
   「畑中咲輝 宋智元 展」gallery MARUNI (東京)
2021 「Sub Pool」(東京)
   「RELAY 21-ceramic」(台湾)
   「カネ利陶料展 陶土製造業の誇り」うつわノート (埼玉)
   「LAPIN ART」工芸青花 (東京) 「森へ行きましょう」(静岡)
   「EZON」虚屯 (福岡)
2020 「まなざしとやどり」gallery Towed (東京)
   「拾い物」gallery MARUNI (東京/兵庫)
   「UTOPIA」二本木 (福岡)
   「little little tiny」水犀 (東京)



山田 珠子 Tamako Yamada
1993 東京都生まれ
2018 武蔵野美術大学美術学部工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻 卒業
2021 東京藝術大学院美術研究科工芸専攻染織領域 修了

個展
2019 「内と外」神田URATE(東京)
2018 「芒種-Vauche-」丘の上APT/兒嶋画廊(東京)

グループ展
2023 「a・i・m・a・i」s+arts(東京)
2022 「TRACING THE ROOTS ~旅と手しごと」ヒルサイドフォーラム(東京)
     2022Milano Salone「VITA LENTA」 Isola Design District(ミラノ / イタリア)
   「dining」ギャラリースペースM(埼玉)
   「イージーバターエントランスカーテンホール」house t(東京)
   「Progress - 石の時・布の時間-」s+arts(東京)
2021 「LOOK INTO THE CURVE」mulch standard(東京)
   「s+arts summer exhibition」s+arts(東京)
   「残在共鳴 第三章」RITMUS(佐賀)
   「東京藝術大学修了作品展」東京藝術大学大学美術館 (東京)
2020 「溶け合う異素材」チニアシツケル(京都)
   「Beautiful Miss- 美しき失敗たち。-」チニアシツケル(京都)
2018 「武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科クラフトデザインコース卒業制作展」スパイラルガーデン(東京)


Ieequra
1997 茨城県生まれ
現在 東京都に在住、制作

主な展覧会
2023 「a・i・m・a・i」s+arts(東京)
2022 「大フリースタイル陶芸展vol.3」亀戸アートセンター(東京)
   「karuizawa christmas market」goodhabit(長野)
   「i'm foodfight memories」つきのはなれ(東京)
   個展「 "sweeet..?"」 MAT gallery(東京)
   「ART MARKET」pilgrim surf+supply(東京)
2021 「borborygmi」つきのはなれ(東京)