Room2【 “ tsui ” Yui Ishibashi / Tomomi Yoshizawa】
” tsui ” 石橋ユイ / 吉澤知美
2020.11.13(Fri) - 11.29(Sun) 火曜休廊
12:00 - 19:00(最終日17:00まで)(The last day until 17:00)

*レセプションパーティーはございません。
*今後も急遽展示日程の変更等がある場合がございます。ホームページやSNSをご確認の上、ご来廊下さいますようお願い申し上げます。

上 : 石橋ユイ ” 精霊Ⅱ ” mixed media 390×340×321mm 2020
下 : 吉澤知美 ” Hidden spilled out feelings ” oil on canvas 727×500mm 2020

s+arts (スプラスアーツ)より、石橋ユイと吉澤知美による二人展「tsui」の開催をお知らせいたします。

石橋ユイは、石粉粘土や樹脂粘土に様々な素材を加えて不思議な生き物を立体で制作している作家です。彼女が作り出す生き物は、木が頭部から生えていたり、時には炎や月などが頭部の一部となっていたり、どれも自然との繋がりが体から湧き出ているかのような形をしています。神話に出てくる神、又は自然の妖精のように、神聖な雰囲気を持つものが多く見受けられます。そこには、「ヒトの心の奥底にある、太古の記憶のようなものを知りたくて制作している」と話す石橋の動機が密接に関わっているからでしょう。全ての生命は宇宙であり神であり、聖と邪、男と女、陰と陽、悲しみと喜び、生と死、など、あらゆる相反する要素がひとつになって全てを内包している世界であると石橋は考えます。精神世界に探究心を抱き、生命の源に憧れ制作を続ける石橋ユイの新作を発表いたします。

吉澤知美は、日常生活の中で繰り返されていく、生・死、光・影、喜び・悲しみ、快・不快といった、常に“対”となる存在があることで、互いの存在を確かめ合い、成り立っていくことに焦点を当て、主に油彩を使って制作しています。彼女の作品に描かれる女性達はどれも、不安とも穏やかとも取れる表情で、その存在が主張されるかのような何もない背景に静かに現れます。そして彼女達の周りには、装飾を施すように、摘み取られた花や蝶の羽だけをとって描かれることも多く見受けられます。本来の目的を失ってもなお、「その存在は強く美しく私に思いをぶつけてくる」と言う吉澤の作品を構成するモチーフにはそれぞれ、その見かけとは別の何かを暗示していることも多くあります。一枚の絵の中に対となる二つの存在を見つけられるよう、溶け合った一つのものになる前の存在を見たいと、形のない一瞬を求め続ける吉澤知美の新作をお楽しみください。

表現方法や制作テーマは異なる両者ですが、相反する要素や対となる存在を作品制作における重要な軸として捉えることで、物事の本質を見出そうとしているのでしょう。本二人展を是非ご高覧くださいますようお願いいたします。


石橋ユイ Yui Ishibashi

1985 神奈川県生まれ
2011 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業

個展
2013 「石橋ユイ展 -HOME-」Shonandai MY Gallery(東京)

グループ展
2019 「Conjunction」 s+arts(東京)
2017 「Shonandai MY Gallery 開廊10周年記念展」Shonandai Gallery(東京)
2016 「ART TAIPEI 2016 台北國際藝術博覽會」台北世界貿易センター(台北)
2015 「the art fair +plus ultra 2015」スパイラルガーデン(東京)/ 出展ディレクター: 山本知青(Shonandai Gallery)
2014 「ART TAIPEI 2014 台北國際藝術博覽會」台北世界貿易センター(台北)/ 出展:Shonandai Gallery
   「MY duo MY duo 原田圭/石橋ユイ」Shonandai MY Gallery(東京)
   「Full Bloom 2014」ギャラリーQ(東京)
2013 「ポートレートジャム:ヒューマンズ・ウィーアー」アキバタマビ21(東京)
2012 「ART TAIPEI 2012 台北國際藝術博覽會」台北世界貿易センター(台北)/ 出展:Shonandai Gallery
2011 「MY Harmonious Exhibit 2011」 Shonandai MY Gallery(東京)
   「東京五美術大学連合卒業・修了制作展 」国立新美術館(東京)
2010 「八木仁志 写真展 彫刻家の風と足音」ギャラリースペース遊(神奈川)
   「forest Village展」あざみ野市民ギャラリー(神奈川)
   「パレル・ピルレム・ポレリレム展」ターナーギャラリー(東京)
2009 「marble & marble」ギャラリーQ(東京)
   「marble & marble」多摩美術大学内(東京)
2008 「ときめき☆鑓水ランデヴー 相模原SP」相模原市民ギャラリー (神奈川)
   「アジア・トップ・ギャラリー・ホテル・アートフェアー」ギャラリーQ、ブースホテル・ニューオータニ(東京)
   「秘すればこそアート」ギャラリーQ(東京)
2007 「vita art 2007」シンワアートミュージアム(東京)
2006 「Art fight in ASO」JR内牧駅、ASO田園空間博物館(熊本)

吉澤 知美 Tomomi Yoshizawa

1984 東京生まれ
2004 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻入学
2008 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
   東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻入学
2010 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了 

個展
2017 「吉澤 知美 展」Shonandai MY Gallery (東京)
2016 「吉澤 知美 展」Shonandai MY Gallery (東京)
2015 「吉澤 知美 展」 Gallery Goto (東京)
2013 「YOSHIZAWA TOMOMI展」 Keumsan Gallery(韓国)
   「吉澤 知美 展」 Gallery Goto (東京)
2011 「吉澤 知美 展」 Bambinart Gallery(東京)
2010 「吉澤 知美 展」 Keumsan Gallery Tokyo(東京)
2009 「YOSHIZAWA TOMOMI展」 Keumsan Gallery(韓国)

グループ展
2019 「Newly Nowadays」s+arts(東京)
2016 「髙橋千裕・御子柴大三・山本冬彦の推薦作家によるアートで聴く音楽ジャケットアート展Ⅲ」PALETTE GALLERY (東京)
2015 「WILL」Shonandai MY Gallery (東京)
   「MY duo 2015 片山穣・吉澤知美」Shonandai MY Galley (東京)
2014 「アートで聴く音楽♩CDジャケットアート展」Gallery ARK (神奈川)
   「山本冬彦コレクション展」やさしい予感Gallery(東京)
2012 「山本冬彦が選ぶ- 珠玉の女性アーテイスト展」 銀座三越(東京)
2011 「no where  ここではないどこかへ」 Bunkamura Gallery Tokyo(東京)
2010 「ひとひと」 Bambinart Gallery(東京)
2008 「五美術大学卒業制作展から選りすぐりの作家6名による魅惑の展覧会」 Galaxy Countach(東京)
   「GIRISH BLENDS」 gallery ni mode(東京)
   「CAAF 2008/24+6」 CREARE AoyamaArtForum (東京)
   「Asian Young Artist」 Keumsan Gallery Tokyo(東京)
2006 「3人展」 東京藝術大学学生会館(東京)

ART FAIR
2015 「ASIA HOTEL ART FAIR SEOUL2015」Keumsan Gallery(韓国)
   「Young Art Taipei 2015」Shonandai MY Gallery (台北)
2014 「AHAF HONG KONG/Marco Polo Hong Kong Hotel/triple」Keumsan Gallery(香港)
2013 「AHAF SEOUL」Keumsan Galley(韓国)
2012 「AHAFHK12/Asia Top Gallery Hotel Art Fair /Round in Circle」Keumsan Gallery(香港)
2011 「ART FAIR TOKYO」Bambinart gallery(東京)

賞歴
2008 台東区長賞 東京藝術大学卒業制作 (台東区役所買い上げ)

装丁画
2016 『ほろびぬ姫』井上荒野(新潮社文庫