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【 “ recompose “　Shunsaku Hishikari / cobird 】
“ recompose “　菱刈俊作 / cobird
2021.6.25(Fri) - 7.4(Sun)　会期中無休
12:00 - 19:00（最終日17:00まで）(The last day until 17:00)

*レセプションパーティーはございません。

s+arts（スプラスアーツ）より、菱刈俊作とcobirdによる二人展「recompose」の開催をお知らせいたします。
「組み直す」という意 を持つ本展では、自身の手を加える事で既存のイメージを再構築し、新たな意味合いを含ませ成立する両者の作品を展開いたします。「紙」というシンプルな素材を用いながらも、各々の技法に独自の感覚を加える事で興味深い世界観が各作品に広がります。

菱刈俊作は、新聞紙を用いて集合写真や肖像を作るシリーズや、フォトモンタージュの様に物語性の強い作品等、主にコラージュを中 心とした平面作品、そして立体では金網を用いた「家」のシリーズ等で知られている作家です。型にはまらずに展開される菱刈のユニ ークな表現方法は、小作品からインスタレーションまで多岐に渡ります。菱刈の洗練された感覚と技術から構築される作品画面の絶 妙な間のバランスや、そこから醸しだされる作品の雰囲気は、実にクラシカルで美しい印象を受けると言っても過言ではありません。 本展では、菱刈を代表する作品シリーズ「レディーメイドメモリー」を軸にコラージュ作品を発表いたします。

「シュルレアリズム的なコラージュは技法そのものが既視感をもたらすものとして成立したと言えるだろう。既にあるものを、切り抜き、 組み合わせるという作業は編集であり、ペインティングやドローイングなどに比べれば熱を欠いた、いわば平熱の表現とでも呼ぶべき 地平が広がっている。「初めて見る」と「どこかで見たような感じ」が静かに重なるような場所はあるのだろうか？」--- 菱刈俊作

cobirdは、紙に印刷されたイメージを縦横の短冊状にカッターで切り刻み、接着剤を使わず手作業で織物の組織のように、1本ずつ 交互に差込み作品を制作します。縦糸と横糸を時間と空間に置き換え、主にインターネットや雑誌、書籍、動画からサンプリングした イメージを作家自身が織りあげていくことで、現代社会における美の本質や力強さを追求している作家です。時間や空間を飛び越え 増殖し、本来の意味や意義は薄れ、不条理な状態で遭遇する素材としてのイメージは、cobirdの独自のリサーチと視点によって見つ け出され、丁寧に手を加えることにより、新たな意味が吹き込まれるのです。
本展では、パブリックドメインとなった映画を素材としてサンプリングした「Sixty×Hundred」、古いポストカードビジュアルを使用した 「Spook Photo」、古楽譜1冊から再構成した「Beat Tape」の3シリーズを発表いたします。

「織物という人々の生活に長く深く寄り添う構造の手を借りているのは、表現を私らしく消化する為に必要な方法であり、またその土 着的な仕組みから美の本質を見出そうとしているのかも知れません。それぞれの縦糸と横糸は時間であり空間、物理の基礎となる二 つの要素を私の肉体と精神においてイメージを織り上げ、作品は形づくられます。
すべては唯物、唯心をのみこみ
そこに留まろうとする、しかし儚い存在。
そして、だから、美しく愛おしく感じるのです。」--- cobird

独創的でありながらも美しく、どことなくロマンチックな印象を受ける2人の作家の作品群を是非ご高覧ください。

▶︎PRESS RELEASE

菱刈 俊作 Shunsaku Hishikari

1952 神奈川県生まれ
1977 横浜国立大学教育学部美術科卒業

個展 (2010年以降)
2020 「へんしん」 ギャラリー水・土・木（東京）
2019 「引き分けのドローイングから」 s+arts（東京）
2018 「レディーメイド・メモリー２出版記念展」 ギャラリー水・土・木（東京）
2016 「肖像の方法」 Shonandai MY Gallery（東京）
2015 「レディーメイド・メモリー 最後のかくれんぼ・補遺」 Shonandai MY Gallery（東京）
2014 「レディーメイド・メモリー かくれんぼ便り」 ギャラリー水・土・木（東京）
「レディーメイド・メモリー 途中からは犬の算数で」 Shonandai MY Gallery（東京）
2012 「レディーメイド・メモリー 出版記念原画展」 ギャラリー晩紅舎（東京）
「ハウス」展 ピンザギャラリー（東京）
「まなざしの庭で」 ギャラリー水・土・木（東京）
2010 「余白の書架、ブックエンドの始まり」 ギャラリー水・土・木（東京）
他多数

グループ展 （2000年以降抜粋）
2021 recompose / s+arts（東京）
2019 4作家によるパスポート / ギャラリー福果（東京）
2018 非日常的ドローイング展 / Shonandai Gallery (東京）
2018 Affordable Art Fair (New York) / 出展：Shonandai Gallery
2015 YIA Art Fair (Paris) / 出展：Shonandai Gallery
OLD SONGS NEW SONGS EVA STEYNEN DEVIATION / Belgium
2010 THE LIBRARY『本になった美術』 足利市美術館
2007 『透明な怒り』 岡本太郎とのコラボレーション展示 岡本太郎記念館 （東京） 
第10回 岡本太郎現代芸術賞展 （岡本敏子賞） 川崎市岡本太郎美術館 （神奈川）
2004 国際交流基金海外巡回展 ヨーロッパ、アメリカ巡回 （～ʻ１１） 
「OUT OF THE ORDINARY / EXTRAORDINARY」：日本の現代写真
2000 第３回昭和シェル石油現代美術賞展 目黒区美術館 東京 
第３回岡本太郎記念現代芸術大賞展 (特別賞) / 代々木オリンピックセンター (東京) 

他多数

その他 
2018 装幀、装画「家づくりをしながら考えたこと」「鉄管橋」「板付け船で街をゆく」
「レディ・メイド メモリー２」出版 
2014-13 南海日日新聞連載小説「クラウディライフ」の挿絵担当
2013 「レディ・メイド メモリー」出版 

パブリックコレクション
国際交流基金


cobird（コバード）
1977 神奈川県生まれ 　山梨県西湖在住 
2000 玉川大学文学部デザイン科卒業

個展
2021 「BEAT ALBUM」KAKULULU（東京） 
2020 「キネマ」OKYAKU（高知） 
2019 「ビーフ」 s+arts (東京) 
2018 「時と場合」ギャラリー月極 (東京) 
2017 「氣配」AIRonomichi 光明寺會館スタジオ (広島) 

グループ展 
2021 「recompose」s+arts（東京） 
2020 「変容のありか　流れる時間の捉え方」藤沢市アートスペース（神奈川） 
2018 「Composition」Shonandai Gallery (東京) 
2017 「Melt」APARTMENT HOTEL SHINJUKU (東京) 
2016 「コレクターとコレクション」anoano GALLERY(東京)
「"solos" APARTMENT vol.2」APARTMENT HOTEL SHINJUKU (東京) 
AIRonomichi 光明寺會館 （広島）
「Paint it black」 インターアート7 (東京) 
2015 「アートで部屋を飾る展」 インターアート7 (東京) 
「SICF#16」 出展 (東京) 「タグボートアワード入選展」 世田谷ものづくり学校 (東京) 
2014 「第50回 神奈川県美術展」神奈川県民ホールギャラリー (横浜)
「TAGBOAT ART FES」出展　大本山 増上寺 (東京) 
ファッションブランド合同展示会「AUGUST-PRESENTATION,MAHORAMA STUFF」nookstore （東京）
2013 「GEISAI#19」 出展　都立産業貿易センター台東館 (東京) 
2011  「ワンダーウォール入選者展」 東京都現代美術館 (東京) 
2010 「The Pray Ground」 VICE VERSA (福岡) 
2007 「The Royal House」 MONKEY GALLERY (東京) 

レジデンスプログラム 
2019 「BEIRUT ART RESIDENCY」2ヶ月間滞在制作　(レバノン・ベイルート) 
2018 「Pier-2 Art center」3ヶ月間滞在制作　(台湾 高雄) 
2016 「AIR尾道」ショートステイプログラム　約２ヶ月間滞在制作 （広島） 

賞歴
2015 第10回タグボートアワード　入選 
2014 第50回 神奈川県美術賞　入選 
2013 GEISAI#19　審査員最終選考
2011 トーキョーワンダーウォール2011　入選 

作品提供
2020 NINJA TUNE×Sasquatchfabrix.　カプセルコレクション、Tシャツデザイン 
2017 環ROY CDアルバム「なぎ」ジャケットデザイン