Room 1【 Manabu Endo solo exhibition 】
遠藤学 ー Spirits Planter Ⅴー
2022.11.25(Fri) - 12.11(Sun)  火曜休廊
12:00-19:00
*最終日17:00まで / The last day until 17:00

*レセプションパーティーはございません。

“ 生き際 “ ボールペン、アクリルガッシュ、真鍮箔、パネル 91.6×140cm 2022

s+arts(スプラスアーツ)より、遠藤学 個展「Spirits Planter V」の開催をお知らせいたします。

遠藤学の作品は、絵巻や物語絵を想起させるような背景に、ボールペンの細密画で描かれた動物や樹々が凛とした表情で現われま す。独学で本格的に絵画を始めて以来、その巧みな技術と繊細な感覚から生まれる力強くも美しい作風で、観る者を魅了し、期待を集 めている作家の一人です。

本展「Spirits Planter V」も、初個展以来続いているシリーズの第5弾として、引き続き、遠藤の作品制作の根底を模索する形で新作 群を発表いたします。箔を使った作品やモチーフと背景など、年々自身の表現技術を発展させて個展に挑む遠藤が、今回特に着目した のは、作品1点1点に描かれる内容のバランスと、モチーフ自体から感じられる意識のようなもの。例えば、自然にある植物は、あるべき ところに向かって生え、成長していきます。又、動物においても生きる上で形成された、自然な毛並みの流れ等があり、自身の手が加 わることで、不自然にならないように、自然に寄り添う形で描くことを更に重要視するようになったと言います。

自然や動物を作品のモチーフとしているのであれば、これは、当たり前のように聞こえるかもしれません。しかしながら、遠藤の作品 は、森に広がる苔のように、一つ一つの要素が境目なく繋がり、気づかぬうちに異なるモチーフに変化していることが多く見受けられ ます。例えば、動物として見ていたものが、あたかもそれが彼らにとっては普通のことであるかの様に自然に雲や植物と一体化してい るのです。その中で、お互いのバランスを崩すことなく自然に描けるのは、遠藤の観察力と表現力が巧みに交わることで成立している のだと言えるでしょう。

「人も動物も植物も物も全ては原子の集合体。 山も離れて見れば苔(こけ)の様であり、その苔も近くで見れば山の様で全てはある意味において森だと思っています。 動物を通して森や自然の持つ寛容性、循環性、非常性、そして美しさを表現できたらと思っています。」--- 遠藤学

これまで、優しくも厳しく、相反する様々な表情を持ち合わせる自然界のエネルギーを、様々な動物の姿を通して描いてきましたが、本 展では更に、モチーフとなった動物の意識のようなものも加えて描かれていると話します。これを機に、魂を吹き込むかのように繊細 なタッチで、力強くも美しく表現される遠藤学の新作展を是非ご高覧くださいますようお願いいたします。


遠藤 学 Manabu Endo 
1981 千葉県生まれ

個展
2022 「Spirits Planter 」 s+arts(東京)
2021 「Spirits Planter Ⅳ」 s+arts(東京)
2020 「Spirits Planter Ⅲ」 s+arts(東京)
2019 「Spirits Planter II」 s+arts(東京)
2018 「Spirits Planter」 Shonandai Gallery(東京)グループ展

グループ展、他
2021 「travers2021」 Usagi NY (New York)
2020 「キタジ派」BLANK(東京)
2018  ART TAIPEI 2018 (台湾) / Shonandai Galleryより出品
2017 「BETWEEN LINES」CLOUDS ART + COFFEE(東京)
「SMALL WONDERS ART SHOW」CLOUDS ART + COFFEE(東京)
「第56回ミニヨン展」日動画廊(東京)
「第44回日動展」日動画廊(東京)
「第2回晄展」 Shonandai Gallery(東京)
「第102回二科展 / 会友推挙」国立新美術館(東京)
「第62回二科千葉支部展 / 千葉二科賞」 千葉県立美術館 (千葉)
「第54回太陽展」日動画廊(東京)
「第52回昭和会展 / 優秀賞」 日動画廊(東京)
2016 「懇話会有志団体推薦作家展」井上画廊(東京)
  「春季二科展出品」東京都美術館(東京)
2015 「第100回二科展 / 新人奨励賞」国立新美術館(東京)
2012 「第97回二科展 / 初入選」国立新美術館(東京)