Room 2【 Naoya Ishikawa / Hikari Yamaguchi two person exhibition 】
“ dialogue ” 石川 直也 / 山口 ひかり
2023.6.9(Fri) - 6.24(Sat)
Close : 日・月・火曜 / Sun, Mon, Tue
12:00-19:00 最終日17:00まで / The last day until 17:00
*レセプションパーティーはございません。
s+arts(スプラスアーツ)より、石川直也と山口ひかりによる二人展「dialogue」の開催をお知らせいたします。
主に大理石を用いて彫刻作品を制作している石川と、銅板と七宝の偶然的な着色反応に着目して制作する山口が、物と者の対比に着目しながら、それぞれの作品が対話するように関係し合う展示を目指します。また、各両者の作品の展開と共に、石川の“自立しない人”が立てるように山口が正確な高さを見出して制作した“pointed mountain”を組み合わせた、コラボレーション作品等も発表いたします。
石川直也は、「彫刻とは何か」という問いに対し、大理石という素材と向き合いながら日々その答えを探究しています。「物事には言葉があって、その言葉には境界が曖昧なことが多いように思います。その言葉と言葉の境界にあるものこそ大切で、本質に少し近づけるような気がしています。」と話す石川は、自身の作品をその境界にあるようなものにしたいと願い、「曖昧な境界」を探る行為として、立つことのできない人体彫刻“自立しない人”や、人の認識や思考に問いかける“LINE”シリーズなどのアプローチを続けています。本展では、アトリエでの環境や自身の経験を踏まえ、石川が初めて自然と思える彫刻を作ったという代表作シリーズ“自立しない人”を軸に、手の平に乗るような小さな彫刻の“my sculpture”シリーズや最新作の“自立する板”なども紹介いたします。
山口ひかりは、0.3mmの薄い銅板をキャンバスとし、自然と表れる線や点のドローイングを七宝で描きます。銅板を酸化・還元させることによって得られる自然な色味と七宝による鮮やかな色彩に無限の可能性を感じているという山口は、現代の情報社会における、あらゆる技術の向上により暮らしが豊かになる一方で、鈍っていく我々の本来の感覚や直感力の大切さに気付くきっかけとなる作品を目指しています。「忘れてはいけないのは、初めて触った土の感触や匂い、木は大きくてあたたかいことなど、いつまでも純粋な心であること。」と語る山口の、自身の感覚に素直に導かれ制作された作品群は、どことなく愛らしい印象を覚えます。本展では、工芸の技法を用いて箱や器のような形を作りながらも、道具としての用途を持たない立体作品に加え、絵画のように壁掛けができる平面作品の新作等も発表いたします。
「dialogue / 対話」という観点から、それぞれの作品が関わり合いを持つことで、様々な視点で物事を考察することが出来る大変興味深い展示となりました。これを機に、石川直也と山口ひかりによる二人展を是非お楽しみください。
石川 直也 Naoya Ishikawa
1987 東京生まれ (現在神奈川県在住)
2010 東京芸術大学 美術学部彫刻科 卒業
2012 東京藝術大学大学院 美術研究科修士課程 彫刻専攻 修了
個展
2022 「LINE」RISE GALLERY(東京)
「自立しない人」Gallery Pictor(神奈川)
2015 「石川直也展 ー日常ー」 KANEKO ART TOKYO(東京)
グループ展
2023 「dialogue」s+arts(東京)
「中心はどこにでもあり、多数ある - Final Group Show」Gallery Pictor& 宝庵(神奈川)
2022 「ART NAKANOSHIMA」ma2gallery より / 堂島リバーフォーラム大阪(大阪)
「Oil on Marble 」Naoya Ishikawa×Naoto Kumagai / Gallery Gigi(神奈川)
「新木場 & 夢の島 わくわくおさんぽアートフェス」夢の島公園(東京)
「メチャバース」藝大アートプラザ(東京)
「Progress - 石の時・布の時間 -」s+arts(東京) 2021 「図鑑展ワンダーランド」藝大アートプラザ(東京)
「awareness」Gallery Pictor(神奈川)
「Independent Tokyo2021」東京ポートシティ竹芝(タグボート)審査員特別賞 s+arts 山本 知青賞 / RISE GALLERY 麻生 順一賞 / LEESAYA 李 沙耶賞
「旅展」藝大アートプラザ(東京)
2020 「いりや KOUBO2020」いりや画廊( 東京 )
「藝大の猫展」 藝大アートプラザ(東京)
「花と蕾 展」藝大アートプラザ(東京)
「My Sculpture」Gallery Gigi(神奈川)
2019 「おみやげ展」藝大アートプラザ(東京)
石川直也・笠原光咲子 二人展「うつりゆく静物」Gallery Gigi(神奈川)
「濾過と抽出」MEDELGALLERY SHU(東京) 2018 「大分アジア彫刻展」朝倉文夫記念館 (大分)
石川直也・稲田侑峰 二人展「けはいの景色」スペース kujira(神奈川)
「壁11㎡の彫刻展」いりや画廊(東京)
2017 「STONE- 表現の原石 -」FEI ART MUSEUM YOKOHAMA(神奈川)
2016 「三越 × 藝大 夏の芸術祭」日本橋三越本店(東京)
「みつけること・またみつけること」藤沢市アートスペース(神奈川)
2015 「藤沢今昔まちなかアートめぐり」有田家(神奈川)
「神奈川県美術展」神奈川県民ホールギャラリー(神奈川) 2014 「十日町石彫シンポジウム作家展」ギャラリー6坪(新潟)
2013 「Entities」Gallery Gigi(神奈川)
「はじまりの線」いりや画廊 (東京)
2012 「再生の息吹」六本木画廊(東京)
「東京藝術大学修了作品展」東京藝術大学大学美術館 (東京) 2011 「4 minds,4 forms」ギャラリー坂巻 (東京)
2010 「東京藝術大学卒業制作展」東京都美術館(東京)
受賞
2018 大分アジア彫刻展 入選
2015 神奈川県美術展 入選
2012 東京藝術大学修了制作展 東京都知事賞
2010 東京藝術大学卒業制作展 東京都知事賞 安宅賞
Public work
2014 第20回十日町石彫シンポジウム(十日町にしさん公園 / 新潟)
—
山口ひかり Hikari Yamaguchi
1993 札幌市生まれ
2017 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科金工専攻 卒業
2019 武蔵野美術大学大学院造形研究科デザイン専攻工芸工業デザインコース金工専攻修
展示
2023 「dialogue」s+arts(東京)
2022 「s+arts summer exhibition」 s+arts(東京)
「SUNS RIVER by MADE IN BANZAI」(渋谷PARCO 2F SPACE [BRIDGE])
「イージーバターエントランスカーテンホール」(house t/東京)
2021 「EQUALOOM」(渋谷宮下パーク/EQUALAND)
「DESIGNART TOKYO 2021 "1-15-22 Apartment" by MULTISTANDARD」(東京)
グループ展「rib」WALLA(東京)
TALENTE2021 入選(ドイツ)
2019 第三回宝龍芸術大賞 優秀賞(上海)
武蔵野美術大学 優秀作品展
武蔵野美術大学修士課程修了制作展
2018 武蔵野美術大学卒業制作展
2016 素材のここち」gallery hygge(東京)